戦争を超えた絆を永遠に

終戦80年、ハチと成岡さんの物語を銅像に

1941年、中国の山中で救われた赤ちゃんヒョウと、命を慈しむ兵士たちの物語は、時代を超えて私たちの心に問いかけています。

プロジェクトを支援する

ハチと成岡さん
銅像の原型
現在のハチの剥製

ハチの物語 ー 出会いから現在まで

運命の出会い(1941年)

1941年2月28日、中国湖北省の牛頭山。日本軍「鯨部隊」の成岡正久さんは、山中で親を失った赤ちゃんヒョウを発見しました。目も見えないその子ヒョウを第8中隊の兵士たちは「ハチ」と名付け、戦場という過酷な環境の中で愛情をもって育てました。

引き裂かれた絆(1942-1943年)

1942年、戦局の悪化により、ハチは日本へ送られることになります。宮操子さんらの協力により上野動物園に迎えられたハチでしたが、アメリカ軍による空襲が激化する中、1943年8月18日、「戦時猛獣処分」によって多くの動物たちと共に毒殺されてしまいました。

再会と共生(1945-1981年)

終戦後、休暇で帰国した成岡さんはハチの死を知り、深く悲しみます。しかし、上野動物園の福田三郎園長代理の特別な計らいにより、剥製となったハチは成岡さんのもとに戻ることができました。それから約45年間、成岡さんは高知市内の自宅でハチと共に暮らし、常に語りかけ続けました。

平和の象徴として(1981年-現在)

1981年、成岡さんは「戦争の悲しみと平和の尊さを子どもたちに伝えてほしい」との願いを込めて、ハチの剥製を高知市子ども科学図書館に寄贈。修復を経て、現在はオーテピア高知みらい科学館で展示されています。2015年には平和と反戦の象徴として「日本動物大賞社会貢献賞」も受賞しました。

プロジェクトの目的

戦争の記憶を継承する

戦争の悲しみと命の尊さを次世代に伝え、平和への意識を育みます。

種を超えた愛を伝える

戦場という極限状況でも育まれた、人間と動物の純粋な絆の物語を残します。

地域文化を豊かにする

高知の歴史的な物語として、地域のアイデンティティと文化を育みます。

平和への祈りを可視化する

「戦争のない世界を」という願いを、銅像という形で具現化します。

像のデザインと設置場所

ハチと成岡さんの像

彫刻のコンセプト

彫刻家・大野良一氏(新制作協会会員)と吉岡郷継氏の共同制作による本像は、成岡さんとハチが寄り添う姿を表現しています。野生のヒョウとしての威厳を保ちながらも、成岡さんへの信頼を感じさせる繊細な表情が特徴です。

台座の碑文

「私たちの青春時代は戦争で明け暮れた
そして 勝敗が何れであろうと
戦争は人類史上最悪であり
悲劇であることも身を以って体験した
あのいまわしい戦場へ
我が子 我が同胞を送ってはならない」

成岡正久著『還らざる青春譜』より

設置場所

高知市の文化・知の拠点であるオーテピア敷地内(高知市追手筋2-1-1)に設置予定です。ハチの剥製が展示されているオーテピア高知みらい科学館と同じ場所に像を建てることで、物語の一体性を保ちます。

オーテピア敷地内マップ

会の思い

田村千賀会長

ハチとの出会いから早20年。戦後80年を迎える今年、成岡さんとハチの絆の物語は、今こそ私たちに大切なメッセージを伝えてくれています。どんな状況下においても生きる。そして命あるものをその種を超えて愛する。成岡さんとハチのお話は、時空を超えて強く深く私たちの心を打ちます。

84年前に出会ったハチと成岡さん。戦争に引き裂かれた二人を時を超えて今こそ一緒にしてあげたいと思います。

ハチの像を建てる会
会長 田村千賀

吉岡郷継副会長

ハチは一人で寂しそうな。ハチは成岡さんと一緒におりたかったはずや。だから、ハチと兵士の像を立てて、このメッセージを後世に伝えていきたい。

成岡さんの平和へのメッセージが、これからもずっとずっと後世に伝わっていくことを心から祈念しています。

ハチの像を建てる会
副会長 吉岡郷継

プロジェクトスケジュール

2025年2月28日
プロジェクト公表(ハチと成岡さんの出会いから84年)

2025年3月18日
クラウドファンディング開始

2025年6月5日
クラウドファンディング終了

2025年8月17日
ハチと兵士の銅像完成・除幕式(ハチの命日の前日)

支援のお願い

目標額と使途

目標額:500万円

  • 像の制作・ブロンズ鋳造費:300万円
  • 台座(石材・加工・設置等):100万円
  • 事業費(原画展・除幕式・事務費など):100万円

いただいたご支援は全て、ハチと兵士の像の建立と、その物語を伝えていくための活動に使わせていただきます。


コピーしました

私たちも像の建立に協力しています

井上 良介
KUTVテレビ高知 相談役

岡崎 誠也
高知市観光協会 会長

岡林 俊司
NPO法人高知県日中友好協会 会長

門田 隆将
『奇跡の歌』『ヒョウのハチ』著者

川﨑 敦子
不二電氣工芸株式会社 代表取締役社長

窪島 誠一郎
無言館 館主・作家

佐竹 新市
学校法人龍馬学園 理事長

佐竹 慶生
RKC 高知放送 相談役

佐野 明彦
高知県獣医師会 会長

高石 敏子
高知市民図書館 館長

高橋 信裕
高知みらい科学館 館長

高村 禎二
高須ハイヤー 代表取締役

多々良 成紀
高知県立のいち動物公園 元園長

西山 彰一
高知商工会議所 会頭

祓川 学
『兵隊さんに愛されたヒョウのハチ』著者

日高 裕明
株式会社ハート出版 代表取締役

広末 幸彦
高知県商店街振興組合連合会 理事長

松田 雅子
アトリエよくばり子リス 代表

宮地 貴嗣
宮地電機株式会社 代表取締役社長

渡部 淳
高知県立高知城歴史博物館 館長

(50音順・敬称略)